SAJ準指導員検定会・2日目


 
昨日もさほどの緊張感もなかったけど、2日目の今日は、さらに緊張感がない。終わったような気もしている。低速種目A単位だけを落としている人は、昨日何もなかったので、今日が1日目な感じで、緊張感にかなりの差があるようだ。単位制は、楽なようでも、ものすごく楽なわけでもないのかもしれない。
 
同部屋の人、めっちゃ用意が早い。リフトを考えるとそこまではと思ってしまうのだけど。自分のペースで良いや。と思ってまったりやってたら、ご愛用のCW−Xがない。昨日、はいていたんだから、ないわけがないのに、ない。Mさんは少し一緒に探してくれる。が、ない。Mさんにはどうぞお先にで、荷物をひっくり返し、本当に絶対にないことを確認して、普通のスパッツのトレンカのところを切ってはくことにする。
 
トレンカを切りながら、
 
「ああ、この程度の悪いことがちょうどいい。」
 
と思う。私にとって何事もないことが異常事態なのだ。CW−Xがないと、パワーダウンで小回りで足が持たなかったり?とも思うけど、大丈夫な確立の方が高そうだし。
 
駐車場で、M村先生お一行様捕捉。
 
「聞いてくださいぃ〜。私のCW−Xないんですぅ〜。落ちたらそのせいですぅ〜。」
 
「んふ。」
 
「俺の貸そうか。」
 
(チラッ)
 
あ〜、面白い。元取ったかなぁ〜。って、ノープライスですがな。ゲレンデ下でM野さんも捕捉。
 
「聞いてくださいぃ〜。私のCW−Xないんですぅ〜。落ちたらそのせいですぅ〜。」
 
「予定変わって、小回りからじゃなくて、低速種目からだって。」
 
お〜、いつも情報ありがとうございますです。チューンしたエッジで小回りはどうなのか若干心配だったから、小回りの斜面に行こうとしたら、リフトが強風で動いていない。あらま。その奥のバーンで代用しておく。かなりバリバリやねぇ〜。でも、お日様が出ているから、ちょっとは緩むだろうし。余程のことがない限り、大丈夫だと思う。
 
さて、横滑り&谷回りを練習。谷回り、やっぱ変。でも、変が自分でわかるようになっているんだから、すごい。焦りつつも、なんとか自分でギリOKを出して、最後のリフトに乗ったら、
 
「もうちょっと深く回って、表現した方が良いと思うなぁ。」
 
といきなり言われる。えっ?と思いつつ、
 
「そうですよね。そうします。ありがとうございます。」
 
と言う。若干、動揺。そして、考える。私、別にギリで受かればいいから、加点いらないし、エッジが返らなかったらアウトだから、返りやすいようにギリ浅回りで始めよう!と固く決心する。ありがとう!変な人。その他、いろいろ語って、谷回りはわかってそうだけど、スキー全体についてはなんだかなぁ〜。
 
「子供に受けるようなすべりが出来ないと。」
 
「あ〜、私、めちゃ、素人さんに受けますよぉ〜。玄人さんにはだめですけどぉ〜。」
 
あはははぁ〜。ほんとだしぃ〜。あとでこの人の小回り見たら、まったく見栄えがしなかった。ちゅーか、下手に見える。これで単位とれるんだぁ〜。ってがっかりするくらい。他の人ともしゃべったけど、やっぱスキーは小回りかなぁ〜。と思う。今、苦手感があるから、たくさん練習しよう。
 
で、問題なさげな横滑り。得意な方向からだし。でも、前走のブロック員の先生が、
 
「最初、やりにくいですよ。・・・・・・・・・・・・・・・・がんばって。」
 
なにそれぇ〜。で、自分の番で、
 
「ほんとだぁ〜。」
 
入りが表現できたかどうかが微妙で、2回やったような、ひかかったような。とにかくイマイチ。こういう時に限って、検定員様は目の前だし。
 
「やっちゃったかもしれないけど、もう片方はがんばります。」
 
的なオーラを出して、検定員様にお尻を向け、苦手なはずの側。とっても良くできましたぁ〜。プラ・マイ・プラスだとおもうけど、残念ながらどっちかだめならだめなんだよねぇ〜。はぁ〜。と、難関・谷回りの前に、微妙な気分へ。そういえば、同部屋の2度目の受検の方は、他は全部加点だったのに、横滑りで転ぶ寸前くらいに大きくバランスを崩して涙にくれたそうで、斜面状況が悪かったら、なるよねぇ〜。と思った。福島の横滑りは何故か特殊。
 
難関・谷回りは、自己判定では、OK!さぁ〜、最後の小回り!低速の2種目は見るのもやるのもコツマラナかったですからぁ〜。ウキウキです。おおとりだしぃ〜。あはははぁ〜。
 
「荒池さん、最後ですよね。」
 
「任せてください!私の滑りをみてぇ〜。」
 
なんていいつつ、がんばる気ゼロ。もちろん、だらだら滑るよぉ〜。あはははぁ〜。マジで緊張感ゼロでちょうどいい高揚感くらい。他の人の滑りを見ながら、楽しくいい感じで待機してたら、さっきの変な人がいつの間にか隣に。げろー、お願いだから変なこと言わないでぇ〜。まぁ〜、言われても大丈夫だけど、せっかくのいい気分がだいなしになったらやだなぁ。
 
しっかし、私にじゃなくても、スタート直前に変なことを言う人がいて、びっくりした。悪気があるのか?ただ、馬鹿なのか?気持ちの弱い人は終わるかもねぇ〜。まー、ワタクシには関係のないことでございますが、ほんとにいろんな人いるね。
 
で、ふつーに無事スタート。予定通り、3ターンはズルンズルン。綺麗に整備してあって、滑りやす。前に前にだけ気をつけて滑る。いい場所に乗れてたと思うし、余裕で綺麗に止まれたから、OKじゃないかなぁ〜。
 
「やっぱり、きれいですねぇ〜。」
 
って言われちゃったし。あはははぁ〜。で、検定は終了!今のバーンが良かったから、小回りしたり大回りしたりして遊ぶ。たのしぃ〜。低速も大切だなぁ〜。やっていかなきゃなぁ〜。なんて気持ちはどっかに行く。あはははぁ〜。
 
そして、M村先生御一行様捕捉。なにげなくお仲間に。
 
「小回り良かったじゃないですか。んふ。」
 
「あれで良かったんですか?」
 
「横滑り、やちゃったかなぁ?でも、ギリ大丈夫なような?」
 
「大丈夫じゃないですか。んふ。」
 
あ〜、なにげなくて、やっぱいい感じの人。たまたまだったけど、ご一緒でよかった。技術選に出ている方が「楽しそうですね。」「ターンがそろってない。」ということで、なるほど。レッスンつきで美味しい。わーい。このバーンにいてよかったぁ〜。って、ここしか滑るとこなさげだけど。^^;
 
M村先生御一行様がご昼食に去った後も、1時間くらいは滑ってしまうが、もう十分かと思い、あがることにする。お宿に着いたら、2番目のお帰りです。と言われて驚く。みなさん、ドンだけ変態?^^;3時〜4時まで滑るのが標準的。^^;;;わたしはプールで泳いでたけど。
 
そして、温泉に入り、プラプラして、固い本がある変な宿だということを発見する。徳川宗家の人が書いた「江戸の遺伝子」と、「高松宮日記」をぱらぱら読む。ふーん。がちで読みたい気もする。
 
部屋に戻って、女子の皆さんとひたすらしゃべる。
 
「あれ?CW−X、何で二つ?」
 
「あ〜、その紐がばらばらの方、多分、私のですぅ。」
 
「匂いは?」
 
「ん〜、ブルガリィ〜。」
 
「あって、よかったねぇ〜。」
 
ほんとに。