猛烈に行きたい訳でもなく、寧ろめんどくさいけど、新しいことしなきゃいけないような気がして、世田谷美術館に行くことにする。
 
用賀駅から世田谷美術館まで、歩くために整備された公園のような道を行く。変化のある空間構成のなかに、気負いなくありきたりでもない、しゃれたデザインのベンチや流れがあり、両脇には上品な街並み。さすが世田谷な感じ。甍をしいた道には百人一首が続く。

和泉式部を撮ってみる。字体は公募されたものかもしれない。


世田谷美術館。気負いなく、地味。でも、砧公園も含めて感じがいい。展示も地味。企画展は、印象派と仲の良かった小金持ちのおじさんの写真。そんな感じの気負いのない写真。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
 
収蔵品展は抽象彫刻の建畠覚造クロッキーと試作品。面白かった。よく遊びましたね!って感じ。
 
収蔵品の目玉はルソーと素朴派。下手な子供の絵のようでありながら、やっぱりそれ以上のものは持っているわねぇ〜。
 
見尽くしても、時間が有り余ったので、ライブラリーで暇つぶし。20年ぶりくらいで熊谷守一の画集。絵をつらつら眺め、自伝も読む。やっぱ、変人だわぁ〜。その感覚、よく分かるわぁ〜。絵もすごいわぁ〜。構図も色も、独壇場。ぶっちだねぇ〜。倉敷の大原美術館でこの人の「陽の死んだ日」を見た時は震撼&鳥肌だったなぁ〜。最初で最後の体験かな?
 
まだ時間があったので、

美しいクヌギの下で、ぼ〜っとしていた。この木、私が見た中で最も美しい木ではないだろうか。枝の広げ方、木肌の整い方。
 
見えぬ風 光と音に 変え降らす
  まだ柔らかい 大クヌギの葉