(3月20日のこと)
 
なんのかんの言っても、今回の東京で一番面白かったのは、国立新美術館
 


 
国立新美術館は収蔵品はなくて企画展だけしかない。という美術館だと知っていたのに、習慣で常設展があるような気がしていた。行ってみたら、ほんとに自分の持ち物がない美術館に驚いた。器だけ。これは、美術館なの?ん〜。哲学か?
 
幕張メッセや東京フォーラムと何が違うの?と思ってしまう。ずっと見たかった建物は見たし、帰ろうかな。とも思うけれども、そうしてしまうと、多分もう来ない気がしたので、チョット興味があった企画展を見ることにする。
 
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国立新美術館開館5周年 野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿
NODA Hiroji 1981-2011
 
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しかし、パンフレットを手にとって、作品の写真を見て、「う〜ん」となる。900円分あるのかなぁ〜。でも、説明文にそそられたので、見てみることにする。
 
見てみると、かなりレリーフっぽいので、パンフレットよりはうんと面白い。しかし、純粋に「絵とはなんぞや?」というよりは、「キャンバスって何?」という追求に見える。弓状のものが埋め込まれているものもあったので、間違いないのではないかと思う。平面ではないほうから、「絵とは何ですか?」と、問いかけ続けて30年。なのかなぁ〜。
 
作品の雰囲気は、現代的でオシャレ。アクリルでもこんな質感になるのねぇ〜。と思った。終始、色漆を連想していた。
 
石とのコラボレーションもあった。面白いけど、やっぱ、この方にはキャンバスのほうが?ちょうど、見るからにアートな若夫婦が連れた歩き始めたばかりの赤ちゃんがやってきたので、どんな反応なんだろうと見ていると、ほとんどスルーだった。やっぱり、おもちゃじゃなくて、作品?と思う。
 
それから、印象に残ったのは、感情のなさかなぁ〜。最後の人体みたいなモチーフですら、無機質だった。すごいわぁ〜。線一本でも感情的にしたい私とは、真逆かもねぇ〜。あまりに、無機質だと逆に感情って何かしらぁ?とか考えちゃうものよねぇ〜。
 
と、まあ、結局いろいろ考えて、作品と対話し続けちゃってるんだから、大変意味があったってことよねぇ〜。そういえば、小学生のころは近所の「栃木県立美術館」に入り浸っていたことを思い出す。
 
三つ子の魂、百までも?
 
そして、ミュージアムショップが面白かった。中でも、「カガリユウスケ」の財布が気に入った。フォアグラ食べてなかったら、買ったような気がする。そのうち、買おうかなぁ〜。
 
http://www.souvenirfromtokyo.jp/exhibition/#kagariakiba