短い歌です。
湯気こもる 風呂の窓あけ 届くのは 涼しい風と コオロギの声 真夜中の コオロギ一匹 まだ鳴くの 音色は雑に 間は長く
切通し 林を抜ける 高速に 流れる滝は 藤の花房
夕日差す 神田川の終 柳橋 頬づえついて 見下ろす私
峠道 来た道行く道 見下ろして おにぎり食べて お昼寝してこ
希望断つ 今年の春の 冷たさも ひとの心の そに勝るまじ 雲切れて 光るドア開け 投げよこす コアラのマーチ 気分いいから
悪意ある 言葉の元に あるものが 後ろ姿に 透けて見えてる
深海の色に 顔出す 望月は 雲に隠れて 鯨の目玉
白い部屋 車の音と 潮騒と 空色海色 思い出の色
飲みすぎて 痛い頭が コロコロと 道を転がり ドブにボッチャン
曇天の 入学式が 似合う子と 堀の鴨見て 笑って帰る 近道を しようとしたら 工事中 遠回りして 嫌なもの見て よつぴいて ひやうど放つと 繰り返す 我が子の弓も ひょうというよう
ホームレスの 青いテントを 見下ろして 食べていたのね ポール・ボキューズ 自分の絵 何も持たない ミュージアム 虫の抜け殻 みたいな感じ
閏の日 ドア開け見れば 赤い壁 綾に雪降る 終わらない冬
眠れずに 子供のいびきを 聞いている 受験の前日 マイバースディ
冷えた手を 頬と枕に 挟み込み 眠れぬ夜を あきらめている 冷えた手を 頬と枕に 挟み込み 吊るしたままの 喪服の背中 黒い夜 硬い氷の 雪の下 泥の間で 眠れる金魚
ガラス瓶 底に小さく 我がおり 他のすべては イン・ザ・ボックス
厳冬に 桜を描いて 夏思い 秋の彩り 今はいつなの
ウィンドウ 覗く足跡 犬と人 セキレイくるり 薄い新雪
絡みつく 考える糸 ぴったりと キレルナイフで 外に出してよ
新春の 粉雪まとう 街路樹は 薄紅の日に 満開の夢
何見ても つまらない日が くるなんて 驚くことは 我の老いだけ
楽々と 座敷の上に 椅子の列 信仰心の お墓かしらん 風もなく 雲ひとつない 神無月 納骨もなく 忌中が明ける 父がよく 寝転んだ場所 寝転んで 父のにおいが するような昼 青空が 夕暮れになり 雨になり トンネル抜けて ガラスにみぞれ
真っ黒な 山をくりぬく トンネルは 過去に繋がる ナイトドライブ メーターを 見る気もなくて 闇の中 ライトを追って ナイトドライブ 軽々と 吹け上がる音 うなる音 止めるものない ナイトドライブ
冴えた月 我慢できずに 抱きしめる 心抜かれて 屍になる
お勧めは 父の味だと ホットサンド ご存命かと 聞くのをやめる ブランチに テイクアウトで あがり込む 小さな店は コリアンタウン
北風の 群雲渡る 冴えた月 私を連れて 飛んでいくよう
韓国の 人はとっても いい感じ 日本人は 陰気なのかも ちょっとした 知らないことが 面白い 大きなことは 面倒になった こんなにも 好き放題で 許される 神通力か はったりなのか
ヤナコトを 寄せ集めたら イイコトに なりはしないか 灰色の朝 蜜が垂れ 抜け道 近道 止められず 恋の行く末 蛆虫の滝 おあいにく 忘れてなんか あげないわ しみに埋もれて 骨になるまで 孤独死は 一律 だめな ことですか
昨日から「恋の行く末 蛆虫の滝」が、頭の中をポワポワしている。最初は違和感アリアリだったのに、なんだか、「それもいいかも?」になってしまっている。こんな時は、やはり、ジムに行ってバッグをぶったくのがおよろしいかも?(^ゥ^) では、眠いので…
容易な道を選んではならぬ 近道を抜けてはならぬ 有島武郎 「容易な道」も、「近道」も、ないんだから行きようないでしょ〜。と、トイレのカレンダーに突っ込みを入れる。「有島武郎」って、そんな人なのかと思い、ウィキってみる。 http://ja.wikipedia.org…
やりたくないモードのまま、テケトーにがんばって仕入れる。 コート類は高いから恐ろしい。と思う割りに、ガッツリ買う。 そういえば、一昨日、りゅういちに、 「真紀ちゃんが、赤切って売っちゃうから、去年のコートないよ。買ってきて。」 と言われたなぁ…