「すいか、どうする?」
 
「すいか、どうする?」

「すいか、どうする?」
 
「すいか、どうする?」

「すいか、どうする?」

「すいか、どうする?」
 
と、実家にいる間、ずっと母に言われていた。育てたスイカをくれるという話なのだけれども、私は貰う立場なので、どうご返答申し上げるべきなのか迷うわー。って感じで、ずっとハッキリ返答しなかった。
 
「りゅういちさんがもう驚かない。」
 
という言葉も何度も聞いていた。母が問うているのは、「美味しいスイカをなんとしてもあげたいのだけれども、どうすればいいのか?」ということ。美味しいスイカの正確な見分け方は分からないので、確率しかないと思うわ。
 
最終日には、ついに、「1個では当たる確率は少ないってことでしょ?1個より2個、2個より3個、3個より4個ならば、美味しいスイカが当たる確率が増えるということだよねぇ?」と言った。
 
「分かった!」と、母はできるだけ全部のスイカをくれた。マジすか?
 

 
ごろ〜ん。ごろ〜ん。ごろ〜ん。
 

 
冷蔵庫にも入ってるぅ。野菜室にも2個あるし、全部で7個頂いたのかな?
 

 
イキナリの一個目で当たってましたーーー!!!アハハ。
 
りゅういちさんは、
 
「美味しいぃーーー!!!」
 
「甘ーーーい!!!」
 
「ほんとにお母さん作ったの?プロじゃないの?」 
 
と目ん玉ひん剥いて大変驚いていたよ。よかったねーーー!!!