観音沼に紅葉狩りに行った。夫が買ったばかりのデジタル一眼レフを使いたかったからだ。私はただのお付き合いのつもりだったが、いつの間にか夫からカメラを奪い、良い構図を求めて右往左往していた。写真はそこそこやっていたので、風景は撮り尽し感があった。しかし、人はおもしろかった。夫を撮るのがおもしろく、撮られるのがおもしろく、そこで出会った横浜の人ととんでもなく良い笑顔でカメラに納まった。そして、ドキドキするほど良く撮れたのは、「ファインダーを覗く夫」だった。私が夫の携帯で撮ったものである。皮肉だ。