店の壁面に空間があると、問屋のごとく服を吊るしたくなるけれど、服としての見栄えもどうかと思うし、飾るための売れにくそうな服を買ってしまいがちなので、天井近くの服はジワジワと少なくしている。
 
でも、服をはずすとそこにカッコいい空間が現れるわけではないので、何とかしなければならない。いろいろやってみたのだけれども、最近、着なくなった服のきれいなモチーフを切り抜いて使ってみた。
 
それが思いの外、良かったけれど、そんな丁度いいモチーフがそうそうあるわけではないので残念に思っていた。そんな時、テレビのヴィヴィアン・ウエストウッドが、ヒントをくれた。「私は小さい洋服を作るのが好きなの。」と言っていて、それがすばらしくかわいくて、
 
「そーだ。そーだ。私も着なくなった服の縮小版を作ってお飾りするぞ!」
 
と思い、頭の中で段取りしてみる。ん〜、うぅ〜〜んむぅ〜、普通の服の縮小版を作るのは異常に大変であーる。あ〜、私はそこまで服が好きではありませぬ。やめておこう。その代わりに、服をチョキチョキ切って、ザクザク縫って、ちょうちょみたいな形を作ってみたー。いやー、十分というか中々いいですよー。
 
「ちょうちょといえば、変身願望。ぴったりじゃないのぉ?」
 
と一人喜んでいる。