結局、数学なのかな?

 
(後日記載)
 
試験の前の日なので、試験の日程に合わせて各教科をやる。聞いてみると、過去問もやってみるという。ん〜、普通、嫌じゃないのかなぁ〜。度胸があるんだかなんだか?だいたい、80点は取るけど。
 
「お母さん、これおかしいよね?答えが間違ってない?」
 
いや、何回もやっている過去問の答えが間違っているはずはない。絶対無い。そう考えるのが論理的だと思われ。また「もはやこれまで」感が私の脳の中に広がる。小設問の「場合の数」なので、出来て欲しい問題だし、普通に出来ると思うし、やってみても答えはあってますよぉ〜。はぁ〜。
 
「え?でも、この解説のところ組み合わせの数は間違ってるよね。」
 
あ〜、まだゆうか?「場合の数」を数えるのだから、規則性がある。チョコチョコと足し算をして、間違っていないと伝える。すると、
 
「1、2、3、、、、」
 
1から数えんのかぁ?はぁ〜、脱力。
 
「15、16、18、19、20、21、22!ね?22でしょ?」
 
頭の中で心電図がピーな感じになる。
 
「17、抜かしてる。」
 
少なくとも5回は数えて、全部、17を抜かしたんだろうなぁ〜。そのことにずっと気がつかなかったのねぇ〜。間違うことはまったく悪いとは思わないけれど、やっぱり間違いを繰り返すことは駄目なんだろうと思う。
 
「自分に対する疑い」を持ち、そして、新しい方策を考えて試す。その繰り返しで、正解にたどり着く。勉強だけではなくすべてにおいて、この正解への道を何回も繰り返して、賢くなっていくのだと思う。
 
「自分に対する疑い」つまり「謙虚さ」とも言えるけれど、これが持てないということは、もうどうにも先に進んでいけない感じがある。「裸の王様」でいるしかないのかと思う。
 
入試の前日に、「自分を疑え!」だの「謙虚になれ!」と言ってもいたし方がないから、
 
「逆からも数えてみたら?」
 
「場合の数は規則性があるから、工夫して足したほうが間違わないかもよ?」
 
と言っておいた。そして、とにかく勉強しているように見える我が子の後姿を見ながら考える、「結局、数学なのかな?」と。頭の使い方が一番ハッキリ見える教科が、数学なだけなんじゃないかなと。