5/6、飯豊連峰の石転び沢に行って参りました。偵察のつもりが、良い天気に誘われて、どんどん登ってしまったのでした。^^;


国民宿舎・梅花皮荘がある所と、飯豊山荘がある所の間の道路は、まだ雪がなだれてくることもあるということで、夜間は通行止めになってました。開門は午前6時、閉門は午後6時でした。今年は異様に早い開通らしいです。夜の12時には着いたものの、国民宿舎・梅花皮荘の辺りの駐車場で、仮眠を取ることにいたしました。4時頃に目が覚めたら明るかったので、その頃から行動できるのでしょうね。でも、やっぱり、6時からお車で行くことに。だって偵察だから。^^;6時ちょっと前にゲートに行くと、もう車が3台並んでいました。


飯豊山荘の辺りの駐車場で準備して、リュックを背負ってみると、あれ?昨日より軽いジャン?気合いが入ると違うねぇ。と思ったら、ブーツがくくりつけられていませんでした。^^;くくりつけて背負ってみると、「ん〜、まあ歩けなくもないかな?」って感じでした。最初の30分は斜度があんまりないし、車も通れるくらい道で、かなり歩きやすかったんですが、川のすぐ脇を登って行く狭い道に入ると、板の上が木にひっかるわ、下が岩に擦れるわで、歩きにくくて、次第にいやんなムードが高まるのでした。


苦労しながらも、歩いていくと、今まで川だった所がすっかり雪の斜面になり、スキーの用意をしている人が見えました。スキーとブーツさえ下ろせれば楽勝?ふふふ。と急に元気になるワタクシです。夏の登山道から、むちゃむちゃ急な所
を通り、かなり無理矢理っぽく川の方に降りました。ここは道ではないようで、木にしがみつきながらやっとおりる感じです。部員Rさんは「ここ降りるの?え〜、もうちょっと上にいってみよう。」と言っていたんですが、「やだ、わたしはあの人について行く!」と宣言させていだだきました。だって、1分でも早くスキーを下ろしたかったんですもの。^^;


2時間歩いて、やっとスキーで登れる所に辿り着き、準備完了の図。でも、まだ石転び沢ではないらしい。「上つぶて石」という所かも?でっかい石があるちょっと上の所です。上から滑ってくると、それが目印になるから、いきなり川にドボンということはないかも。^^;でも、滑っている下が、急に崩れて落ちることもあるらしいです。そりゃそうかもねぇ。下は川みたいだから。^^;;;左手奥の白い山が北股岳かなぁ?


ひたすら登る。斜度が緩くて斜面の幅があるので、頭も体力も使わず、歩くだけ。シールで登るのが快適で楽しいです。ルンルン。ルンルン。部員Rさんはまたもや、つぼあしです。EXカービングの板をザックにつけて登ってました。ううう、恐るべし。しかも、ワタクシよりものすごく速いのでした。


引き続き、ルンルン。楽しいです。石転び沢の最上部まで見えます。でも、ここはまだ石転び沢じゃないのかしらん?でも、一番上まで行ける感じじゃない?と、野望を抱いたりして?


この辺が石転び沢かなぁ?石転びというだけあって、転がってきた石が転がっています。崩落してきた雪の固まりもゴロゴロしています。写真の岩は横の斜面から転がり落ちてきたと思われます。2mはあったなぁ。この辺からだんだん斜度が急になってきて、ルートを考えなければ登れなくなってきます。


方向転換ですっころび、ついにスキーで登るのをあきらめ、板を手に持って強引に登ってみたけれど、もうそれも限界で、しかたなくスキーを担ぐ決心をするの図。重いのやだなぁ。ううう。って感じ。この撮影の後、空腹に耐えられず、Rさんに断りもなく、突然、お昼御飯のパンを食べ出しました。かなり頭がやられてきた感じ?シールで登っていても疲れてたのねぇ。そりゃ、6時間くらい行動してるもんねぇ。そして、やめればいいのに、アイゼンを付けて急斜面に挑むのでした。だって、あまりに良い天気だからさぁ。^^;


小屋下の急斜面。アイゼンがなければ、登れません。と思いきや、無しの人はいました。^^;テクニシャン?成せばなる?ワタクシ、あまりに辛くて、なんかもう念仏でも唱えたい気分になってました。「南無阿弥陀仏」なんて言ってもピンと来なかったので、「世界平和」にしてみたけど、やっぱりピンと来なくて、「1、2、3、、、」と歩数を数えてみました。ああ、これはいいかもぉ。適度に頭を使って気がそれていいかもォ。「あと、500くらいかなぁ」と思ったのに、500歩で着かず、、、。その後は「重い」「重い」「重い」「重い」「重い」「重い」「重い」「重い」と唱えてました。ていうか、最後の頃は、もう叫んでました。^^;周りにだれもいないと思っていたら、梅花皮小屋には人がいました。げげげ。聞こえたかな?恥ずかしい?


急斜面を登りきると、やっと目指す小屋が見えました。しかし、見えてからもそれなりにに急。ううう。


北股岳。かっこいいですのぉ。ここからの落石が多いんですと。休んでいる時も要注意ですってよ。だから、北股岳に向かって登っちゃいけないんだって。


最後の斜面をど根性で登るワタクシ。この辺では、「重い」「重い」「重い」と唱えてました。


2時頃、今回の最高到達地点、梅花皮小屋にたどりつくの図。ううう、重かったよぉ。飯豊山荘の駐車場を出てから、8時間くらいでございます。ううう。ここから梅花皮岳の方にちょっと行くと、近くに水場があるそうです。夏の方がたくさん流れているそうです。ワタクシはいく気力はまったくなく、部員Rさんに汲んできてもらいました。ううう、ありがとう。ちなみに、水は1人1Lづつ持って行きました。足りないことはなかったですけどね。


梅花皮小屋から北股岳を見る。30分あれば登れるそうである。できれば登りたかったですのぉ。山用品店の人は「山頂までずっと雪。」って言ってたけど、けっこう雪はなし子ちゃん?^^;しっかし、右側の雪面はまじでSteep!!! こんな斜面もあるのねぇ。滑ってみたいけど、死んじゃいそうですね。


これが、梅花皮避難小屋であ〜る。鉄骨2階建て(ロフトもあり)であ〜る。その昔、山神様が山スキーヤーのために建ててくれたに違いない。人間には作れないだろう、こんな所にこんな立派な小屋は。


なんときれいな避難小屋!トイレも水洗ですってよ。ちょっと雨漏りしてたけど、こんな小屋なら泊まってやってもいいぞよ。って、ワタクシって、何様?^^;


滑れるのかなぁ?とか思いつつ、それでもいそいそと滑降の準備をするの図。


で、滑ってみますと、ワンターンでひねった右足がやっぱり痛くてヤバいことが発覚。ううう。それでも、滑ってみると、ちょっと後傾しただけで前に戻せずにすっころびました。^^;あああ、情けない。急な所だったので、見ていたRさんの方がびびったようです。もうこの後はひたすら前傾を心掛け、丁寧に転ばないように滑りました。ううう。


石転び沢でゲレンデと同じように滑るRさん。でも、豆粒のよう?^^;石ゴロゴロ、雪のかたまりコロコロの中、普通に滑れるとはすばらしいですぅ。EXカービングはしてなかったけど。さすがにねぇ。^^;


華麗に小回りする部員Rさん。石転びで見た人の中で、1番上手いです。ううう。ううううう。でも、見ているのはワタクシだけ。^^;ああ、ブーツも板もゲレンデ用ってアドバンテージもあり。^^;磐梯山とは別人ですのぉ〜。^^;本人曰く「やっぱ、装備だねぇ。」(満面の笑みで)


もうどうでもよく、ズリズリやっております。うしろに写っているのが、上の写真にあった岩です。雪面に転がり落ちた跡が付いております。


足が痛くてただ落ちているだけの滑りに涙するぶちょー。ううう、何のために登ったんでしょう?それにも増して泣けるのが、まだ滑らなければならないということ、、、。8時間も登ると、さすがに滑りごたえがあり過ぎかも。もう滑りたくありません。あああ、泣けます。^^;


もう、どうしょうもなく、スーパーボーゲンになっております。^^;


滑れる所の最後の辺り。
魂がない感じになっております。滑りながら幽体離脱?^^;


やっと滑り終わっても、駐車場までまだ2時間も歩かねばならないのでした。しかも、15kgも背負って、、、。しかも、急な下りではリュックに付けたスキーの下が岩に引っ掛かかってつんのめるし、、、。雪の所では靴が滑りまくるし、、、。リュックがくいこんで肩は猛烈に痛いし、、、。ワタクシのウィークポイント右股関節は足が上がらないくらい痛いし、、、。転げたら、ゴーゴー流れる清流にボッチャンな所はたくさんあるし、、、。ううう、辛い。辛すぎる。もう、水たまりやぬかるみを避ける気力もなく、ザブザブ、ヌチャヌチャ。さらには、急にシンガーソングライターになり意味不明な歌を歌っていました。これって、やっぱり、発狂?^^;


しかたな〜くダラダラ歩いていると、夕方になろうとしているのに、前から人が来ました。で、話しているうちに、ゲートが6時に閉まるということが話題に出て、「うげ〜、ぎりぎりだよぉ〜。」と、むちゃむちゃ焦るのでした。くぅ〜。必死に歩く。歩く。歩く。で、やっとこギリギリ間に合ったのでした。めでたし!めでたし?


ちゃんとした石転び沢の情報http://www.ic-net.or.jp/home/oguniww/tozan-iide-ishikoro.htmlはとても説明がていねいです。^^ちょっと時期が違うけど。皆様も石転び沢いかがですか?悟りがひらけるかも?^^;